阪大素粒子論研究室進学に興味がある方へ
例年4月頃に物理学専攻の大学院入試説明会が開かれます.全体説明会後には各研究室の個別紹介を行います.
素粒子論研究室への進学に興味があり,研究内容や研究室の雰囲気を知りたい学部生の方は,ぜひこの説明会にご参加ください.
大学院入試全般の情報については物理学専攻のHPを参考にしてください.
大学院での研究について
修士課程
修士1年の間は講義や研究室内のゼミを通して主に場の量子論の勉強を行います. ゼミでは Srednicki の “Quantum Field Theory” などの教科書を輪講します.
場の量子論では学部で習う解析力学,量子力学,統計力学,相対論に加えて複素解析,群論,微分幾何,位相幾何などの数学も必要になります.これらについても場の量子論と並行して自主ゼミなどで勉強することが望ましいです.勉強の目安や参考図書については例えば 慶応大の檜垣さんのホームページを参考にして下さい.
修士1年の終わり頃には自分の興味の沿った論文を選び,それに関して勉強した内容に基づいた発表を行います. 修士2年になると教員と相談して研究テーマを決めます.その後,より専門的な勉強を進めながら,修士論文に向けた研究を行います.研究が順調に進めば修士課程の間に論文を書くこともあります.
修士論文発表会で審査を受けて合格すると修士号を得ることができます.また発表会は博士課程に内部進学する場合,博士課程入学試験の役割も兼ねています.
博士課程
基本的に講義などはなく,自分の研究を進めていきます. 修士の研究を発展させたり,新しいテーマに取り組むことも可能です.研究は必ずしも教員と行う必要はなく,学生同士または一人で進める人もいます.
博士課程では,研究のアイデア探しから論文の仕上げまで一通り自分で出来るようになることが求められます.良い研究テーマを自分で見つけるためには,研究室のセミナーや文献紹介,勉強会などを通して自分の知識と興味の幅を広げることが重要です.また研究に対する考え方や姿勢は,研究している人を間近でみることで自然と身に付く1ものなので,自分で論文や教科書を読み込むだけでなく周りの人との議論も大切にして下さい.
フェローシップ
研究室に所属する大学院生が応募することのできるフェローシップ(の一部)です.
フェローシップの内容は変更されることがあるので,応募する際は必ず自分で募集要項を確認してください.
フェローシップ名 |
オナー大学院プログラム |
PQBA |
次世代挑戦的研究者育成プロジェクト |
学振 |
- “Formula and theorems can be learned from books; attitudes and goals one acquires by personal example.” (David Gross, On the uniqueness of physical theories) ↩︎