第10回
LaTeXによる文書作成(3)
- sample5.tex の続き.array環境(数式環境中のみで使える)と行列: 数式中の表.
- \begin{array}{clr...} ... \end{array}.
clrの意味は,各要素の中央揃え,左揃え,右揃えで,
必要な列の数だけ書く.列の区切り &, 行の区切り \\.
- 自動的に大きさの変化する括弧.\left(, \right), \right. など.
- eqnarray環境: 複数行にわたる数式.
3列のarray環境に似ている.(各行に & が2つ.)
eqnarray*環境は式番号が付かない.
- 式番号の参照: \label{}、\ref{}, \pageref{}.
式だけでなくほとんどの場所で使える.
- 数式中でのフォントの変更: \mathbf (太字のベクトル)など.
- LaTeXでの長さとスペース.sample6.tex のダウンロード.
- 長さの単位: cm, inなどの絶対的な長さとem, exといった
相対的な長さ.1emはその時のMの幅,1exはその時のxの高さ.
例: 2cm, 0.3in, 1.5em, -0.5exなど.
(0も0cmなどと必ず単位が必要.)
- LaTeXの長さコマンド(パラメータ)の例:
\textwidth (各ページのテキストの幅),
\textheight (各ページのテキストの高さ),
\baselineskip (段落中の行間).
- 長さパラメータの変更方法:
プリアンブルで \setlength{\textwidth}{17cm} などとする.
\addtolength{\textwidth}{2cm} などとすることもできる.
- スペースを空けるコマンド:\hspace{}, \vspace{}
- 伸縮性を持つスペース: \hfill, \vfill
- 数式中のスペース: \, (狭いスペース.どこでも使える.),
\: (中くらいのスペース), \; (広めのスペース),
\! (負の狭いスペース),
\ (バックスラッシュ+スペース、単語間のスペース.
どこでも使える.),
\quad (1emの幅,どこでも使える.),
\qquad (\quad+ 2個分.)
- パッケージによるLaTeXの機能の拡張:\usepackage{}
例:\usepackage{latexsym}など.パッケージはたくさんある.
- LaTeXでのグラフィックスの利用.
sample7.tex,capacitor.eps のダウンロード.
- グラフィックス用標準パッケージ(の1つ): graphicx.
プリアンブルで\usepackage{graphicx}とする.
- epsファイルの取り込み: \includegraphics{ファイル名}
取り込んだ図の大きさを変更したいときは,
\resizebox{幅}{高さ}{\includegraphics{ファイル名}}
とする.縦横比を変更したくないときは,
幅か高さのみ指定してもう一方は ! を指定する.
- figure環境.独立した図.図に番号がつく
\caption, \label の使用ができる.
- 参考文献の作り方.
thebibliography環境(普通文書の最後に置く),
出力ラベル幅の指定(普通99でよい).
\begin{thebibiliography}{99}...\end{bibliography}
\bibitem{ラベル} コマンド,\cite{ラベル} コマンド.
- 第2回課題.
授業で使うサンプルLaTeXファイル.
sample6.tex |
sample7.tex |
capacitor.eps
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2005/6/23 更新